「…はぁ、はぁ…っ!ど、どう楓くん?」





楓くんが自身の〝Hope Lights〟を拾い上げる。







「…う、うん。中村さん…。…非常に言いにくいんだが…」






すっとあたしの前に〝Hope Lights〟を差し出す楓くん。








「直ってないーー!?」





なんでどーして!?



もしかしてあたしの力では直せないとか!?



ここまできて!?







「いや。ちゃーんと〝Hope Lights〟は直っておるぞ。ほれ、これがさっきまでの〝Hope Lights〟じゃ。よう見てみんしゃい」






キヌじぃは片手に〝Hope Lights〟のレプリカを作りだした。




よく見てみるっていっても、どっこも変わってないじゃな…。







「あっ!!中村さんここ!!」



「へ?」






真っ二つに割れるかのようについていた〝Hope Lights〟のヒビ。



けど、楓くんが指差した下から数ミリは確かにレプリカにはあって本物にはない。



ということは…。








「あれだけイメージしてたった数ミリしか直ってないってことぉー?」





そんなぁー!



これ全部直すのにどんだけ時間がかかるのよー!!







「コツがあるってことなのかもな…。でも中村さん、直るには直ってるんだし!頑張ろうぜ!」



「う、うん。そだね楓くん…。ガンバルアタシ…」






テンションは下がっちゃったけど、うなだれてるひまはない。



早く直してソラたちのところに帰らなくちゃ。