「そうじゃないんだ綾小路さん。楓くんはわかるよね?」
「あぁ。正直、ホントどうしようって焦りまくってる…っ」
「何があったんですか?楓くん」
「これ見てくれ。俺の…〝Hope Lights〟を」
そう言ってポケットから楓くんは長方形の石、〝Hope Lights〟を取り出した。
え…!?
ウソ…っ!?
〝Hope Lights〟が…!!
「わ…割れてる…!?」
てか、ひびが入ってる…っ。
まさか昨日の戦いで…!?
「あぁ、そうなんだ。あの巨大イーヴルども、集中攻撃なんかしやがったもんだから…。でもまさかひびが入るなんて思ってもみなかった。
けどまぁ…ひび入ってもおかしくない状態だったのかもな。もう何十年も武器として成していたわけだし」
「でも…〝Hope Lights〟がこんな状態では、イーヴルと戦うのはムリですよね。何とかして直さないとっ!」
「そこで、中村さんの力が必要なんだよ。
〝Hope Lights〟は〝創造壞利力〟で創られた。だから直せるのも〝創造壞利力〟だけだ」
「そんなこと言われてもあたし力使えないよ!?」
「うん。だから中村さんと楓くんにはヴァイズ国に行ってもらう。そこでなら魔力の濃度も高いし、効率良く力を体得することができると思うし。中村さんが会いたがってた長老院のジジーたちもいるしね」
「えっ!?えぇー!?そんな急な…!!あたしムリだってば…!!」
「ムリって言ってられる状況じゃないんだよ中村さん。事は一刻と争うんだ。この街はいつイーヴルに襲われてもおかしくない状態なんだし。敵の数に対してこちらは数が少なすぎる」

