一瞬にして、浜辺から歴史館の前へ。
真っ先に私の目に飛び込んできたのは。
倒れている柳人とソラ。
ボロボロになった楓くん。
身動きがとれなくて苦しんでるツルギさん。
そして、その中央で対峙し合う、リナとキリトさんの姿――。
リナの手にはとてつもなく大きな、力…エネルギーがあって。
その強大すぎる力の影響で、広場はリナを竜巻の目とした爆風が吹き荒れていた。
あれが…リナ…!?
…あんな冷たい目をしたリナなんて…初めて見る。
違う…。
…リナ、じゃない。
あんな、周りを巻き込むようなまねなんて、リナは絶対にしない。
···
あの子は一体誰なの!?
「リナっ!?」
声を上げて叫んだ。
〝リナ〟に戻ってほしくて。
すると、光が瞬いたかと思った瞬間、リナがその場に倒れこんだ。
すぐさま私はリナのもとへと駆け寄る。
「リナ!?リナっ!?」
呼びかけてもリナの目は閉じられたまま。
あなたの身に何が起きたというの…―!?
「…今日は退くぞツルギ」
不意に耳に入った言葉。
キリトさんがそうツルギさんに命令していた。
「当たり前だって。あんなん食らって戦えるかよ」
「カメリアを回収して来い」
「へいへい。んじゃお先に行くぜキリト様」
ツルギさんの足下に魔法陣が描かれるやいやなツルギさんは姿を消した。
「退くって、なぜ急に…!?」
「我々の目的は果たした。…次に会うときは容赦はしない。それまでに強くなっておくことだ。死にたくなければな」
その言葉だけを残し、ツルギさん同様、キリトさんも姿を消した。
戦いの終わりを告げるかのように一陣の風が吹いた。
けれど、安堵してるヒマなんてどこにもない。
私たちが〝彼ら〟から受けた傷はとてつもなく深かった――。

