…そんなこと、月島さんは言ってない…!
私たちが今まで戦っていたイーヴルはそれほど人の形をしていなかった。
言葉も満足に喋らなければ、知能もない。
蓄積された情報はあったけれど。
でも彼らは、違う。
··
完全に人の形になっている!
つまり、それは…たくさんの人間の命を奪ったってこと――。
困惑してる私たちを尻目に、短剣を持つ、切れ長の眼をした男が不意に口を開いた。
「確かにそこのチビの言ってることは嘘じゃねぇ。けど正しくはねぇ。なぁ、カメリア」
話を振られたのは隣に立っていたもう一人の男。
長い黒髪をなびかせ目を閉じている。
「ちっ。相変わらずシカトかよ。つかなんで俺、今日んなシカトされなきゃなんねーだよ」
「…そろそろか」
「は!?応えになってねぇよカメリア!!」
「おしゃべりは終わりだ。ツルギ」
…この声…どこかで聞いた…ような…!?

