ドォオンッ!!



その轟音とともに歴史館全体が大きく揺れた。






「な…何…っ!?」



「い、隕石でも落ちたの!?」



「んなわけあるかよ」



「とにかく!外に出てみましょうっ!」





館内を走り抜け、入口の扉を開けた瞬間、その目に飛びこんできた光景は。





3体の巨大なイーヴルの姿。



今まで戦ってきた中でも一段と大きい。




そして、そのイーヴルの上に立っていたのは…。









「え…っ!?人が…乗っかってる!?イーヴルに!!」







····
人を襲うはずのイーヴル。



なのにその上に立つ人間なんて…っ!!



彼らは一体…!?







「あ…あいつら!!」



「か、楓くん…彼らをご存知なんですか!?」



「知ってるも何も…!!去年も俺たちの前に現れた!!そんで仲間を…妹を殺したヤツらだ!!」



「え…!?妹…さん…を!?」



「あぁ!!アイツは…!!あの短剣の男…!!アイツは!!俺の妹を殺したイーヴルだっ!!」



「い、イーヴル!?」



「おぃ、何言ってんだよ三笠!どうみたってあいつは人間だろーが!」



「見た目はな!!だが人間じゃねぇ!!まさかみんな、知らねーのか…!?」



「知らないって何を…!?」



「人を襲って喰ったイーヴル程、人間の形をしてんだよ!」






え…っ!?