「この石はあなたが私の上に落としてくださったんですか?」



「いや。石が君を選んだんだ。だから君のもとに来た。その石は唯一、イーヴルを倒せる〝武器〟なんだ。
その石の名は〝Hope Lights〟」






希望の光?



…なんてネーミングセンス…。








「石が持ち主を選ぶんですか?一体どうやって?何の為に?」



「さぁーね。意志があるんじゃないか?…石なだけに」





………ぶん殴っていいですか。








「冗談は時と場合を考えてから言って下さい。話戻しますよ」



「…キビシいね。綾小路さん…」



「石が選んでるということは、毎年持ち主が変わってるということですか?」



「そうだね。まぁ、たまに2年続けて同じヤツを選んだ時もあったけど。
〝Hope Lights〟もイーヴルが現れなくなるとこれまた姿を消してしまうんだ。つまり、持ち主の手から急に消えてしまうってことだ。
で、次にイーヴルが現れた街でまた再び〝Hope Lights〟も姿を現す。要するにワガママな石なんだよ」





いや…ワガママとかで済む問題じゃないでしょう。



というか、何か妙に話が出来すぎてません?



イーヴルが次の街へ移動したら、〝Hope Lights〟も移動する。



一見追いかけてるように見えるけれど…。







「で、聞きたいことはそれ位かな?」





は!?



何言ってるんですか、あなたはっ!!



まだまだ聞きたいことなんてたくさんありますよ!!




少し考える時間位下さいっ!