代表委員になって3日目。



未だにこれといって仕事などはないが…。




何でか知んねーけどこの扉…開けたくねぇ。



一昨日も昨日もおんなじ光景を目にしちまったからなぁ…。







「どうしたんですか?柳人。中に入らないんですか?」



「いや、まぁ…なんつーか…。
小梅、何持ってんだ?」





小梅は腕に数枚のプリントを抱えていた。







「あっ、これは資料ですよ。私たちの初仕事の。とりあえず中に入りましょう」



「あ、あぁ…」





小梅に催促され扉を開けた。








『いいかーソラ!リナ!目を閉じて集中しろよー』







…二度あることは三度あるってか。



今日は二人まとめて。



ルゥもいい加減懲りろよな。



その記憶復元方法、効果ねぇのは実証済みなのに。







「はいはい。皆さん、遊びはそれ位にして。例会始めますよー」






小梅が黒板に議題を書く。



……社会科見学?








「皆さん知っているとは思いますが、来月に入ってすぐ社会科見学があります。今日はその社会科見学の見学先を決めたいと思います」





高校生にもなって社会科見学って…。



つか行き先俺ら生徒が決めていいもんなのかよ?







「それ、フツーセンセーたちが決めることじゃないの?」



「いえ、去年までは生徒会で決めてたらしいですよ。ただ今年は人手が足りないとかで代表委員会に回ってきたらしいです」





回ってきたっつっても結局生徒が決めてたのかよ。



なんかこの学園、名門と言われてるわりには適当なとこ多いよな…。