「ウ…ウソだろ…!?あなた…様が…〝大魔女〟!?」
「あら、ずいぶん懐かしい呼び名ね。あなたヴァイズの人?」
「そうなんですよー。月島先生は魔法使いなんですー」
「そうでしたか。いつも娘がお世話になっております」
「いっ!!いえ!!そんな…!!えっと…っ!」
テンパりすぎじゃない月島先生?
しどろもどろしてるし。
てか、挨拶はそんくらいにして本題本題!!
「それより!!小梅ママ、今日は聞きたいことがあって来たんですっ!!」
「私に?」
「はいっ!!」
「あれ?リナちゃんじゃないか。久しぶりだね。いらっしゃい」
「小梅パパ!!こんにちはー!!」
ほとんど仕事で家にいることが少ないけど、でもいる時はいつも一緒の小梅パパと小梅ママ。
いつまで経ってもラブラブな二人がとってもうらやましいーっ!
んでもってこの小梅パパこそ、柳人が小梅ん家に来るのを嫌がってた理由でもある。
「ん?…なんだ。小僧もいたのか。言っとくが小梅はまだ帰ってないぞ」
「わかってるッスよ。…つか別に来たくて来たわけじゃねぇし」
「何ぃ!?何だその言い種は!?小梅に会いたくないならなぜ来たんだ!?」
「いや誰も会いたくねぇとは言ってねーしっ!!アンタに会いたくなかっただけだっつーの!!」
ヤレヤレ、始まっちゃいましたねー。
小梅パパは…てゆうか、綾小路家のみなさまは小梅のこと溺愛してるからねー。
2年前のあの出来事以来、小梅パパは柳人のことを邪険にしてる。
娘はやらん的な父親心全開で。
なんやかんや言い返してるけど、柳人は小梅パパには頭上がんないんだよねー。
いやー、見てる分にはとっても楽しいあの二人。
でも今日はやたらとケンカ早いな…。
小梅パパ機嫌悪いのかな?
「あら。もうこんな時間。小梅が帰ってくる前に夕飯作らないと」
「小梅ママ!!あたしもお手伝いします!!」
二人きりになれた方が色々聞きやすいしね!