最終的に代表委員会室にはあたしと柳人と月島先生とルゥの4人だけになってしまった。







「おい、俺も帰って…」



「そういえば中村さん、催眠療法の効果は?」



「それ勧めたの先生だったんだ…。全ー然効果なしですよ」



『コイツ脳内色恋ばっかだからな』



「何よその言い方っ!!好きな人を想うことのどこがいけないわけ!?」



「まぁまぁ。…それにしても困ったね。せめて魔法だけでも使えるようになれればいいんだけど…」






いや、そもそもあたし、未だに自分にそんな力があると思ってないしね。



だけど、それ以外にあたしには戦う術がないのも事実。



小梅やソラみたいに道場になんか通ってないし…。







「なんか杖を扱えるコツみたいなのないんですか?」





あたしがアドバイスを求めるものの月島先生もルゥも首を傾げるばかり。








「箒を扱うのは朝飯前だけど、杖ってのはねぇ」



「杖も箒も差して変わらない気がするんだけど…」



「〝違い〟があるから扱える者と扱えない者がいるんだよ」







じゃあアドバイスすらなし!?



もうほぼ教科書なしでテスト受けるようなもんじゃんかーっ!




……いや、待てよ。



そうだっ!!










「いるじゃん!!杖を使える人!!」



『「え!?」』



「…なぁ、盛り上がってるとこわりぃんだけど、俺帰っていいか!?」



「ダメっ!!柳人も一緒に来てよ!!」



「どこにだよ!?」



「月島先生の国!!」



「「『はっ!!?』」」



「だってそこにはいるでしょ!?杖を使える人!!…何てったっけ…。えーっと…!」



「まさか中村さん、長老院のジジィ共にアドバイス聞きに行く気じゃ…!?」



「そう!!長老院ってとこのおじいちゃん達!!その人達はみんな杖使ってるんでしょ!?」



「使ってるけど…会いに行くのは無理だよ」




えっ!?



何でよ!?