「綾小路さん、ちょいと耐えててくれよ!!」



「え…っ!?」






綾小路さんの薙刀が接近戦向きならおれは長距離戦向き。



距離をとらねぇと、こいつをあのばけもんにぶち込めねーからな…!!




そこら中に散らばってる鉄材や木材を足蹴にして俺はイーヴルの真上を捉えた。







「よぅ。久しぶりだなぁイーヴル。今年もてめーらにたっぷりコイツをぶち込んでやるよっ!!」






ダンッ!!



ダダダンッ!!




俺の銃から放たれた弾丸は全てイーヴルを貫いた。




チリと化して消えてくイーヴルの向こうには薙刀を構えた綾小路さんの姿。







「綾小路さんケガは?」



「私は大丈夫です。楓くんは?」



「全然ピンピンしてるぜ」



「よかった…。楓くんの〝Hope Lights〟は銃の形をしてるんですね」



「あぁ。まぁな。俺、中学ん時」






ピリリピリリピリリ。






んだよ!!



人がせっかく自慢話しようとしてたとこで!!




しかし鳴ったのは俺の携帯ではなく綾小路さんのだった。