私が…いえ、私たちがイーヴルと戦うようになって一ヶ月が過ぎた。




なんて言うか、この一ヶ月は今までの15年間の中で怒涛の一ヶ月に感じた。



まぁこの一年自体、ものすごく濃い一年になるんだろうけれど…。




夜中、授業中、日曜日関係なく私たちに入ってくるイーヴル出現予告。




正直言って…。







「小梅?なんかすっごく疲れたような顔してるよ。てか、やつれた?」



「当たり前じゃないですか。昨日なんか夜中2時に呼ばれたんですよ…私」



「そういえば、ソラもそんくらいの時間に呼ばれたって言ってたな。みんな大変なんだね」



「リナだって、力が使えるようになったら駆り出されるんですからね」



「わかってるよー。でも……なぁんにも思い出せないんだもんっ。
あたしだって…みんなが命張ってる時に、自分だけ戦えないなんてスッゴく悔しいんだよ…」






しょんぼりと俯くリナ。



…確かに、事情を知ってるのに、自分は何もできないなんて。



そっちの方が私たちよりも辛いですよね。