…いえ、見た目で判断しちゃダメよ、小梅!



お母様もおっしゃってたしっ。




「人は見た目じゃなくて心よ」って!(怪しい人について行くなとも言われたけど)





色々と事情を知ってそうなのはこの人だけなんですからっ!





真実を知る為にも…ここは覚悟を決めなくちゃ!








「あの…。それで…私伺いたいことが山ほどあるんですけど」



「うん。いいよ。じゃ、何処から話そうか」



「そうですね。まず…あなたは何者なんですか?」



「えーっ。まずそこからなんだ。てか俺はわかりやすいと思うんだけどなー」






どこがですかっ!!




怪しすぎるんですけど!!








「空飛ぶ箒といえば?」



「はい!?」



「想像するものだよ。空飛ぶ箒で」







空飛ぶ箒でって…。




そんなファンタジー要素満載で想像できるものなんて一つしかないんですけど。





………いや、でも…まさか…。







「…………魔法使い…?」



「ご名答」






…どうしよう。



この人病院に連れて行くべきですか?



それとも私が行くべき…?