その瞬間。



激しい光と共にその石は消えた。




代わりに俺の右手には日本刀が握られていた。



柄と鞘は純白で鍔には石と同じ紋様が刻まれている。




俺はゆっくりと鞘から刀を抜いた。



石に貫かれた部分を抑えながらも俺に狂気を向けてくる巨人にむかって再び剣を構える。







ドクン。



ドクン。






剣に込める〝想い〟は一つ。





ドクンッ!





俺たちは全く同時に動き出した。



巨人の爪が俺の肩をかすめる。



その腕をなぎ払い、地を蹴り懐へと潜り込む。




天から地へ、線を引くように刃を振り下ろした。






ザンッ!!




巨人は真っ二つに分かれ消え去っていった。