「はぁ…はぁ…」







緊張の糸が解け息が切れる。




同時に上から拍手の音が聞こえてきた。





箒に乗っかっている男性がなぜか拍手をしていた。








「ま。初めてにしては見事でしたよ」



「…ふざけてるんですか!?あなた、一体何者なんですか!?」



「ん?見てわかんない?」





わかるわけないでしょうがっ!!



宙に箒が浮いてる時点で私の常識越えてますし!!



あの怪物もだけど!!







「わかりませんっ!!あなたも!あの怪物も!何もかも!!」






私は八つ当たり気味に叫んだ。




箒に乗った男性は私の叫びを頭をボリボリかきながら聞いていた。




もう!!



何なんですか一体!?









「…君は」


「え…っ?!」



「君は選ばれたんだよ。その石、〝Hope Lights〟に」