「ルゥ、どういうこと?」



「中村さん、世間一般じゃ魔法使いや魔女って箒や魔法の杖を使うって思われてるよね?」



「んー。まぁ、小説や絵本とかの物語ではよく見かけるけど」



「けど、実際は違うんだ。普通の魔法使いは箒しか使わない。杖というものを扱えるのはごく限られた者たちだけなんだ。俺だって箒しか扱えない」





そう言って月島先生は空に手をかざした。



すると、どこからともなく箒が現れ宙に浮いてる。






「では杖を扱える限られた方というのはどういった方々なんですか?」



「うん。杖を扱える者は、膨大な魔力を持つ者。俺が知ってる中では、長老院のジジイたちと〝大魔女〟(マザーウィッチ)しかいない」



「ちょ、ちょう…?何それ?」



「つまりだね、中村さんを選んだ〝Hope Lights〟は杖に変形した。
…と言うことは中村さんは俺たち以上の、かなり大きな魔力を持ってるってことになる」






……はぃい!?



あたしが膨大な魔力を!?



あり得ないって!!







「…でもよ、そんな魔力持ってんならほら、よくテレビ番組とかでやってる、超能力?とかそーゆー変な力使えてもおかしくねぇんじゃねーの?
リナには全くそーゆーのねえけど…」





そうだよ!



柳人の言う通り!!



そんなでっかい魔力があったら超能力とか霊能力とか使えて当然よね?



あたしは使えないけど。



だってフツーの高校生ですから!