『ごめんね待った?』 相変わらず可愛い早苗ちゃんが笑顔でやってきた。 『ううん、どこ行こうか?』 『広志君とならどこでもいい。』 この謙虚さがたまらなく愛しくなる。 『じゃあ遊園地にでも行こうか?』 俺と早苗ちゃんは近くの遊園地に向かった。 『あれ早苗ちゃん?』 声をかけてきたのはホスト風の容姿をした男。 『………。』 早苗ちゃんは声をかけられたくなかったのか言葉を交わすことなく下を向いていた。