『母さん!!しっかりするんだ!!』 横たわった彼女を抱え込みながら創に手をあてる。 じわじわと滲む血が彼の手を赤く染めた。 『…あなた…もう止めっ』 『わかった、わかったからもうしゃべるんじゃない。』 『あ…りが…と…』 母親は男の腕の中で息を引き取った。