ギロッと睨まれてあたしは ちょこんとその場に座った。 すると、狼は突然立ち上がったので心臓がバクバクなった。 あれ?…どっか行っちゃった。 取り残された私。 どうしよう…どうすればいいんだろう。 キョロキョロすると乱雑に雑誌がしまってある 棚の上にキラリと光るものがあった。 なんだろう。 近寄るとそれは指輪だった。 えっ、狼が指輪って…。 これ女性ものだし。 誰かにあげようと思ったのかな? それにしても結構汚れてる。