「…そっか! …そうだよな!」 楓につられて陽も笑う。 「俺も…小坂が俺に心を開いて、話してくれるまで待つ。」 その言葉を聞いた楓は嬉しそうだった。 「……あたし林くんならさ、由梨の心の中にある嫌なもの、なくせると思うよ!」 「……マジで?」 楓は大きく縦に首をふる。 「……俺、保健室行ってくる。」 そう言って陽は教室を飛び出した。