「…おはようっ。」





「……。」




今あたしの目の前にいるのは満面の笑みの転校生。




あのっ…あたし大嫌い発言したよね!?




なのに普通に話しかけてくるなんて…本当変な男。




…だと言っても傘は返さなければいけないしな…。



「………。」



あたしは黙って転校生に傘を突き出した。




転校生が笑顔でそれを受け取ると、あたしはスッと教室に入った。



はい、これであの男と関係なくなりましたっ。



今度こそもう男と関わんない。



今までどおり女とだけ過ごすっ。