陽は、あれからあたしの元彼の話はしてこなかった。 日が傾いて、学校は夕焼けに包まれる…。 今日の授業、ぜんっぜん頭に入らなかったな…。 いつも以上に。 「……楓っ!!」 教室から出て行こうとする楓を呼びとめる。 「……何ー?」 「今日一緒に帰んない?」