「ちょっと待ってろよ? 鞄取ってくるからっ!」 陽はそう言って部室へと駆けていった。 「…一緒に帰れる…。」 そう思うだけで、胸がドキドキしてくる。 ……なんかおかしくなっちゃいそう。 数分後、陽が鞄を持ってあたしに走り寄ってきた。 「悪い!待たせて。 帰ろ?」 「……うん。」