「由梨は今日も野球部見てくんでしょ?
 じゃああたしは帰るね。
 またなんかあったら相談しておいで。」







「…ありがとう。」








楓はあたしに手を振って帰って行った。








「………野球部…。」






…そうだ。





…あいつ…野球部なんだ…。







「………行こうっ!」





あたしは鞄を持ち、走ってグランドを目指す。