暗闇に紛れて、貴方は私に声をかけてくれた。
「―どないしたん…?」
貴方……山崎さんは、まるで私を待っていてくれたように、小路に潜んでいた。
局長やみんなはもうだいぶ先を走っている。
追いつけそうにないくらい、距離が空いていた。
「山崎さん……どうしてここに?」
山崎さんのいる小路に入り、向かい合ってから、私は静かに聞いた。
心が読めるから、ここにいたんだろうな……
「さっきは悪かった。永倉さん達にあんたの心を露わにする気はなかったんやけどな。……悪かった」
「いや、別に…っ! そんなに謝らなくてもいいですよ」
答えにならない言葉を言う山崎さんは、どこか暗い表情を見せる。
そのせいで、余計に切なくなってくるんだ。
胸が苦しくなるほどに。
「ここであんたを待ってたんは、そう言う為やない。他に用があってな」
「用が? ……私に?」
「あぁ、そや」
静かに頷く山崎さんはよく見てみると黒装束で、忍だと思わせるような格好をしていた。
本当に、忍なんだ。
「―どないしたん…?」
貴方……山崎さんは、まるで私を待っていてくれたように、小路に潜んでいた。
局長やみんなはもうだいぶ先を走っている。
追いつけそうにないくらい、距離が空いていた。
「山崎さん……どうしてここに?」
山崎さんのいる小路に入り、向かい合ってから、私は静かに聞いた。
心が読めるから、ここにいたんだろうな……
「さっきは悪かった。永倉さん達にあんたの心を露わにする気はなかったんやけどな。……悪かった」
「いや、別に…っ! そんなに謝らなくてもいいですよ」
答えにならない言葉を言う山崎さんは、どこか暗い表情を見せる。
そのせいで、余計に切なくなってくるんだ。
胸が苦しくなるほどに。
「ここであんたを待ってたんは、そう言う為やない。他に用があってな」
「用が? ……私に?」
「あぁ、そや」
静かに頷く山崎さんはよく見てみると黒装束で、忍だと思わせるような格好をしていた。
本当に、忍なんだ。