ひとひらの願い―幕末動乱―

「―でも、みんなと居られるだけで、私はそれだけで幸せですから――…」


微笑みながら、私はそう言った。

…そうだよ。
私、さっきもみんなと戦うことになって嬉しいって……思っていたんだよ?

不安なんか、全然なかった。

「死ぬぞ?」って、副長に脅されても、不安なんか、全然なかった。

恐れを知らない奴だと言われてもいい。


私はみんなと一緒にいて、一緒に戦えれば、それだけでいいんだ。


もう少し先に気づけばよかったかな……


「織さんの言うとおりです! 私も、皆さんと一緒にいられて幸せですし」


隣にいた沖田さんが、立ち上がってそう言ってくれた。


「一緒が一番ですからね!」

「お前は立派な俺達の仲間だよ」


藤堂さんも、永倉さんも。
みんな、私を仲間だと認めてくれている。

たとえ女であっても、同じ意志の下に集っている新選組隊士。

それだけで、もう私達は仲間なんだ。


「ありがと…っ…ございま…っ……」


ふいに涙が零れる。