ひとひらの願い―幕末動乱―

私の名前は……あるのかな?


「俺と局長の隊に分かれて行動する。まず、局長の隊から。沖田、藤堂、永倉……」


やっぱり沖田さんや藤堂さん達が……

私はここに居残りでもいいか!

人を殺すなんて、そんなこと普通にはできないし-…


「―それと、高蔵。以上を近藤隊とする。そして―…」

「えぇぇぇえッ!? ちょっ……本当ですか!?」


副長の言葉を、驚きすぎて遮ってしまった。

大変だよ……


「何だ。何か不満か?」


少しニヤッとして、副長は私に視線を移す。

…その不気味な笑みで私を見ないでください……
言いにくくなりますよ……


「いや、あの…私なんかが局長の隊にいていいのかな……なんて…」

「不安なのか?」


その言葉に、こくりと頷く。

正直、不安だらけ。

平成という平和な時代に生まれた私が、刀を握って人を情もなしに斬れるはずがない。

幕末に憧れていても、人斬りが楽しいから、なんていう理由じゃなかったから。


私がここに憧れていた理由。
それは――…