本気で驚いた。

だっていきなりどこからともなく、私の隣に片膝ついてたんですからっ!!

どうやら天井裏から舞い降りてきたようだけど…


「…何でそないにびっくりするん?」


しかも話しかけてきた…!


「貴方誰ですかッ!?」


確か土方さんは『山崎』とか言ったっけ。

ん…? ――『山崎』……?


「俺は新選組の監察方、山崎 蒸やけど」


わりとおっとりとした口調で話す彼は、私が『未来』で知った山崎さんだった。


「あぁ、やっぱりあの山崎さんか!」


パンッと手を合わせて叩き、納得した。

ただでさえ私の存在が疑われているのに、さらに疑われるような行動を衝動的にしてしまった。

山崎さんは、意外と私の知る『現代』っぽい人で、実は結構……
タイプだったりする。


「あんた、おなごやろ」

「は!? …違いますけどっ」


何で私否定してるのぉぉお!?

…まぁ、別に男でもいいかな、なんて。
どうせここには男しかいないんだし。