それにつられて、見物していた人達も、皆私に盛大な拍手を贈ってくれた。

なんか照れるなぁ……


「――高蔵 織……お前を新選組隊士として、採用してやる。詳しくは俺の部屋でだ」


どこから現れたのか、それともずっといたのかは分からないけど、土方さんは呆れた口調で、しかも背を向けて面倒くさそうに言った。

それが何故か私には嬉しくて、仕方なかった。


「―はいッ!!」


晴れて私――高蔵 織は、現代から幕末に来て、わずか小半時たらずで、新選組の、"真"の隊士となった。



「高蔵。お前、どの隊に配属されたい?」

「へ……?」


私はあの後、土方さんについていって、ここは土方さんの部屋。

そう聞いてもきっと、私の願いを絶対に叶えてくれるわけない。

だってこの顔……
何かすごい『仏のフリしてる鬼』って感じの雰囲気が漂ってるし、笑い方も怖ッ……