「柚葉に似た女の子もいいけど、母ちゃんと妹を守らせる為に先に男が産まれた方がいいよな」


「気が早いよ。この子が産まれるのもまだ先だし、性別だってまだわかってないじゃん」


小さく笑ったあたしに、冬夜が瞳を細める。


「いいんだよ。こいつはたぶん男だし、ちゃんと女の子も作る予定なんだから」


どこか得意気に笑った彼は、ソファーに座ってあたしの下腹部にキスをした。


幸せな気持ちが広がっていく。


唇にもキスを受け入れながら下腹部をそっと撫でたあたしは、冬夜に似た男の子を想像して小さな笑みを零した――…。





             END.