Love story's

核心を突かれてどうしていいのかわからずに、口をパクパクとするだけの自分(アタシ)。


反して、羅々は歯を磨き終わったらしく、相変わらずマイペースに口を濯(ユス)いでいた。


「なっ、何でっ……!?」


羅々の後ろにいる鏡の中のあたしは、顔を真っ赤にしている。


「だって、お姉ちゃん最近ずっと夜に電話してるやん?時々、羅々の部屋まで会話が聞こえて来るねんけど、智恵ちゃんと喋ってる感じじゃなかったし」


羅々は自信に満ちた表情で笑った後、顔を洗い始めた。