Love story's

「じゃあ、決まりな?行きたい所考えといて!」


「うん!」


嬉しそうに頷いた希咲に笑顔を向けて、彼女の手から空っぽになったマグカップを抜き取る。


俺がそれを片付けている間、希咲は満面に笑みを浮かべながら行きたい所を考えていたらしい。


「希咲〜」


「何?」


「ほら、残りの範囲も頑張るよ」


「……わかってるよ」


楽しそうにしている希咲に水を差した俺に、彼女が嫌そうな顔をしながら頷いた。


そんな希咲にキスをすると、彼女は頬を赤く染めて視線を逸らした。