Love story's

「だから、凪兄のカラメルミルクが特別って訳じゃなくてっ……!」


「わかった、わかった」


顔を真っ赤にしながら言い訳を続ける希咲に、笑顔で頷く。


「……っ!何、その顔!」


「ん?」


「絶対わかってないじゃん!」


ニヤけている俺に機嫌を損ねた希咲は、プイッと顔を背けて拗ねてしまった。


「希咲、怒るなよ」


「別に怒ってないもん!」


宥める俺の顔は見てくれなかったけど、それでもカラメルミルクを飲み続ける希咲の事が可愛くて堪らなかった。