Love story's

何度も練習を重ね、数日振りに訪れた希咲の家。


そこで俺はカラメルミルクを一人で作って、希咲の母親に飲んで貰った。


「美味しい!凪君、この数日ですごく上手になったじゃない!」


希咲の母親はマグカップから口を離すと、笑顔で褒めてくれたけど…


「本当に……?」


まだ満足出来ていない俺は、眉を寄せながら訊いた。


「うん、美味しいよ!」


「でも、おばさんの味にはまだ遠いと思うんだけど……」


ため息をつくと、希咲の母親がクスリと笑った。