Love story's

千晶の言葉に苦笑すると、健一が眉を潜めた。


「何よ?」


負けじと睨み返した彼女は、強気な口調で問い掛けた。


「反論があるなら聞くけど?」


「……さっさと次の荷物持って来い」


だけど、健一はため息をついてから諦めたように言い放っただけで、他の荷物を荷台に積んだ。


そんな彼を見て、あたしと千晶は顔を見合わせてクスクスと笑った。


すると、健一がまた眉を寄せた。


虹ちゃんは、そんなあたし達三人を微笑ましそうに見ながら、荷台に乗せた段ボールにロープを掛けていた。