Love story's

「アレン、ギターを弾いて!」


「え?いや、でも……」


赤ちゃんの事を心配して不安げな顔になったアレンに、リリーがクスリと笑います。


「お医者様の許しは頂いているから平気よ。それに昨日まで毎日踊っていたのに、今日から踊るのをやめてしまったら、きっと赤ちゃんだって退屈しちゃうわ!」


どこか得意気に話す彼女を見て、彼は苦笑しています。


「全く……。相変わらず、お転婆(テンバ)な姫様だな」


アレンはそう言った後で、ギターを持ちました。