Love story's

「赤ちゃんが出来たのか?」


「えぇ」


リリーは笑顔で頷き、アレンの手を自分のお腹に当てました。


「ここに、アレンとあたしの赤ちゃんがいるのよ。雪が降る頃には、この子が生まれるわ」


「そうか」


アレンは幸せな気持ちを上手く伝える事が出来なくて、それだけ言うのが精一杯でした。


だけど…


リリーは、そんなアレンの顔を見つめながら柔らかく微笑んでいます。


きっと彼女には、彼の幸せだと言う気持ちが伝わっているのでしょう。