Love story's

リリーが笹に吊した短冊の一枚には、『アレンが幸せでありますように』と書いてあります。


「俺だって、もう充分過ぎるくらい幸せさ。リリーがこの先もずっと傍にいてくれるなら、その短冊の願い事は叶うよ」


「フフッ!あたしもよ、アレン」


嬉しそうなリリーに、アレンは目を細めます。


「だけどね、アレン。あたし、アレンと同じくらい大切な人が出来たの」


「え?」


「だから、その人の幸せも願うわ」


アレンは、驚きを隠せずに目を見開きました。