Love story's

「ねぇ、アレン……」


リリーはアレンの瞳を真っ直ぐ見つめ、柔らかな笑みを浮かべました。


「あたしは、あなたが愛をくれたあの日からずっと幸せよ」


そう告げて少しだけ背伸びをした彼女が、彼の頬にキスを返します。


「だったら、もっともっと幸せになればイイさ」


「アレンの方があたしよりもずっと欲張りね」


悪戯っぽい笑顔のアレンにリリーがそう言うと、彼はクスリと笑いました。


彼女は優しい笑顔を返し、残りの短冊を笹に吊しました。