Love story's

「痛(イテ)〜っ!!」


「ちょっ、マジで痛いって!」


両腕が解放されたのは、あたしの腕を掴んでいた男達の腕が、それぞれ彼らの背後で捩(ネジ)られているからだって気付いて…


「……っ、健一!」


同時に視界に入って来た顔にホッとして、思わず叫んでいた。


「お前、何するんだよ!?」


「てか、誰!?」


健一が、矢継ぎ早に訊いた男達を睨む。


凄みを利(キ)かせた表情に男達が圧倒されている間に、健一はあたしの手を引いて歩き出した。