Love story's

千鶴は、慣れない髪型にオロオロするあたしの背中をポンと叩いて、一足先に家を出た。


鏡に映る自分に、不安が募る。


本当におかしくないのかな……?


せっかくの待ち合わせなのに、変だって思われたらどうしよう……


不安な気持ちを抱えながらも、時間が気になって仕方が無い。


「ダメだ!このままだと遅刻しちゃう!」


健一はもう出たのかな?


半ば強引に千鶴を信じる事にしたあたしは、そんな事を考えながら健一の家の前を通り、エレベーターに乗った。