「そうだ。柚奈。」 「ん?何?」 「今日、新しい学校に教科書とかお前の荷物取りに行くけど、お前も来るか?」 お前も来るかって…。 「…当たり前じゃん。」 「そうか?」 「そうだよ…。」 だって、これから通う学校なのに私が行かないなんて変じゃない? でも、少し怖い感じがする。 今から行く学校には思い出なんかなくて。 いつも側にいる美貴もいなくて。 先生がいないのなんか当然で。