レンズ越しの君へ

家に着いたあたし達は、とりあえず食事をする事にした。


「すっげぇーっ!!」


テーブルに用意した料理を見た嵐は、目を見開いた後すぐに笑顔を見せた。


「嵐の為にいっぱい作ったんだよ♪」


「だからって、作り過ぎだろ……」


あたしが嵐に笑顔を向けると、廉が呆れたように笑った。


「だって……」


少しだけシュンとしたあたしを見て、嵐は笑顔で口を開いた。


「澪!俺、いっぱい食うから!サンキュ♪」


「うん♪」


「じゃあ、とりあえず食うか!」


廉に促され、あたし達はテーブルを囲んだ。


食事の間は、嵐の学校の事や、あたしの仕事の事…


そして、あたしと廉の出会いを話したりした。