天に届くほど高い“バベルの塔”を作ろうとした人間。 神はそれを傲慢と蔑み、言葉を混乱させた。 彼らが意思疎通できないよう。 けれど人間は増えていく。 子ができ、孫ができ… そうやって毎日、毎日。 そうして人間は再び傲慢を生み出す。 ねぇ、神様。 言葉を混乱させるのではなく、言葉をなくしてしまえばよかったのに。 そしたらきっと、こんなに苦しい世界はなかったのに。