テーブルを挟んだ向かい側には、漆黒の髪に雪のように白い肌の少女がいた。
ネイビー色の瞳からは、生気が感じられない。
「・・・貴女は?」
頬杖をしながらアリスは少女に聞いた。
「・・・」
しかし少女は何も言わず、アリスをみるとまた俯いた。
アリスは怪訝そうな顔をした後、聖夜を見た。
「さっきから何聞いても、この調子で・・・」
「そ。だったら無理矢理聞き出すわ」
え゛、と聖夜がアリスをみると、アリスはソファーから立ち上がり少女に近づいた。
バシッ−
「ぬぁ゛っ!?」
「・・・あ」
アリスは少女に近づくとおもいっきり平手打ちをおみまいした。
少女は呆然と打たれた頬を押さえてアリスを見た。
「・・・貴女、なにしに来たのかしら?願いを叶えに来たのよね?」
打った右手をひらひらとさせながらアリスは少女を見据えながら言った。
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