館内の廊下を歩いていると、前方から淡い光りがとんできた。 「あら、エインセル」 「あ!アリスいた!」 本の妖精、エインセルだった。 国をポンッと滅ぼせる程の力の持ち主。 「のんびり歩いてないで早く来てよ!聖夜が相手してるけど、なんてゆーか・・・」 かわいらしい声でアリスを急かすと、エインセルはアリスのネクタイを引っ張った。 「?」 アリスは頭に不思議そうに首を傾げた。 ・