暫く二人の睨み合いが続いたがアリスが肩をすくみ諦めたような顔をした。 「近くのカフェによったのよ。お礼にってね」 「お礼?」 アリスは先程の事をイオンに説明した。 「・・・へぇ、男前ですね」 イオンは面白くなさそうな顔をした。 「なんなのよその顔」 「面倒事は嫌いじゃなかった?」 「私に関係ないならね」 イオンの言葉にアリスはニヤッと笑った。 それにイオンはへぇ、と意外そうに言った。 「次の依頼者だったのか?」 その問いにアリスは何も言わずにただ不敵に笑っていた。