家のなかへとはいって行く紫麻とその母親。その様子を向かいの家の2階のベランダから見ている人物が。






「よかったわね紫麻」






その正体はアリスだった。

手摺りに頬杖を付きフッと笑いながらアリスは見ていた。






「紫麻、貴女の結末はHappyEnd。
勇気を出して籠から飛び立とうとしたカナリアは、自由を手に入れた」






アリスはそういうとそこから消えた。
















−†警察署†―






「七瀬さん」




「ああ、どうだ?」




「並木が言った部屋を捜しましたがやはりいませんでした」




「そうか・・・」




「それと、妙な事を言うんです」




「妙な事?」




「はい。図書館の女が連れ去った、あいつは魔女だ、と」




「・・・頭いっちまったか?」






警察署で、アリスのてがかりが一つ・・・。












【鳥籠のカナリア】END.