とある何処にでもありそうな公園のベンチに紫麻が座っていた。
その肩にはエインセル。
「あ、おかえり〜!」
エインセルが大きく手をふるさきにはアリス達が。
紫麻はハッとアリス達のほうを見た。
「紫麻、貴女の願いは叶えたわ」
紫麻のほうへと歩み寄ったアリスは腕組みをして紫麻を見下ろした。
紫麻はギュッと胸元で手を握ると、アリスを真っすぐに見た。
「代償、ですよね」
「ええ。貴女からの代償は、ここへいくこと」
ピッとアリスは紫麻に紙切れを渡した。
それを頭に?を浮かべて受け取る紫麻。
「あの、アリスさん此処って・・・あれ?」
紫麻が再び見ればそこにアリス達の姿はなかった。
ぱちくりと瞬きを一度して困惑した紫麻はもう一度紙切れを見た。そこには地図がかいてあり、そこにいけとあった。
少し考え、とりあえずそこを目指そうと紫麻は立ち上がり出発した。



