聖夜が引き付けているおかげで、誰もいない廊下をタッタッタッと走っていたアリスと紫麻。






「アリス様」




「イオン、遊佐は何処?」






曲がり角からでてきたイオンに紫麻は多少ビックリしたが、アリスは毎度の事でそれくらいでは驚かなかった。






「屋上におりました」




「そう、それじゃあ紫麻を頼むわ」






アリスはイオンに紫麻をわたすと、横にあった階段をのぼり始めた。






「それでは紫麻様、行きましょう」




「あ・・・は、はい・・・」






アリスのほうを心配そうに見ていた紫麻だったが、イオンに呼ばれついていった。






途中聖夜を助ける事を忘れずに。