遊佐はでていったが、アリアはそのまま部屋に残った。


紫麻は不思議に思ったが、話す気になれず部屋に沈黙がはしった。






「嫌っているのかと思っていたけど、普通に笑うのね」




「えっ」




「はりつけたような笑顔だったけど」






紫麻がアリアをみると、腕を組みニッと笑っていた。


紫麻はポカン、とした顔でアリアを見つめた。




そんな紫麻を見てアリアはフフッと笑ってみつあみにしている髪をほどいた。すると髪は黒から金になり、最後に眼鏡をはずすと瞳は青色になった。





そこで紫麻はアッと思った。






「貴女の願いを叶えてあげる」






それはメイドの格好をしたアリスだった。